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遺言書を残すメリット

遺言書を書いている方はどれくらいいらっしゃるのでしょうか?
人生最後にして最大のお金が動くであろう死の瞬間。
残された家族、利害関係人達は眼の色を変えて争うことになります。
もちろん、そんな心配をしなくてもよいご家庭もあるでしょうが、いわゆる「棚からぼた餅」となる相続の瞬間に、もらえるものはより多くほしいと思う方のほうが多いでしょう。

そんな時、残される家族のことをしっかりと考えられた遺言書があれば争いは最小限になるのです。
争いがこじれて、裁判沙汰になると経済的、時間的に損失を被ることになりますし、精神的にも苦労が耐えないことでしょう。
最悪の場合、一家離散となることも考えられます。
本当に家族を愛しているのならば、彼らの将来を見据えて遺言を残すことが大切なのです。


相続には問題の火種が沢山存在します
以下に挙げた事例以外にも数多くの事例が考えられます。
・いわゆる「棚からぼた餅」である相続時に、血相を変えて財産を得ようとする人がいるかも
 しれません。
・相続分が少ないとゴネる人が出てくるかもしれません。
・相続人が多すぎると話し合いがまとまらず、裁判所での調停、審判に持ち込まれるかも
 しれません。
・相続させたくない相続人にも財産が渡ってしまうことがあるかもしれません。
・遺言書を残さないと、法律上の配偶者ではない内縁の妻には財産を残すことができません。


 遺言書を残すメリット
遺言書を残すメリットは次の3点です。

1、相続紛争を防ぐことが出来る
2、自分の思い通りに相続させる財産を処分できる
3、相続人の負担を減らし、手続きも滞り無く進む


1、相続紛争を防ぐことが出来る
⇒遺言書があれば、それが正当に分けられてある限り、調停や審判になる可能性が極端に減少し
 平穏無事に遺産分割が終了します。相続人全員で話し合う遺産分割協議に持ち込まれる可能性
 が減ることで、無意味な紛争を未然に防ぐことができます。

2、自分の思い通りに相続させる財産を処分できる
⇒相続させる財産に差をつけたり、相続させたい人に財産を残すことができ、さらに、相続させ
 たくない人に財産を渡さないという内容にできます。
 例えば、老後の面倒を見てくれた長女に財産を多く残したり、結婚していないが同居している
 (内縁の)妻に財産を残すことが出来るようになります。また、生前に虐待をした次男に財産
 を残さないということもできます。

3、相続人の負担を減らし、手続きも滞り無く進む
⇒故人が事前に資産や負債を調査しているので滞りなく遺産分割が進みます。



 遺言書のススメ
人生は何が起きるかわかりません。
今日死んでしまうかもしれませんし、100歳まで生きているかもしれません。
死んでしまってから後悔するよりも、事前に万全の状態にして死を迎えたいと思いませんか?
遺言は年をとってからすればよいとお考えになっている方が多くいらっしゃるように見受けられますが、人間はいつ何が起こる分かりません。
したがって判断能力があって元気な内にこそ遺言書を作成して、自分に万が一のことがあっても愛する家族が困らないような配慮をしておくことが望ましいといえます。遺言は、判断能力のある内であれば死期が近づいていてもできますが、判断能力を失ってしまってはもう遺言することはできません。

死を考えることは、人生を考えること。
遺言書は、人生を見つめ、意義のある人生をもたらすツールにもなります。
愛する家族のためにも、自分自身のためにも遺言書を残すことが大切なのです。
相続を「争続」にしないためにも、このページを御覧頂いてる「」をきっかけにして、一度遺言書について考えてみるのはいかがでしょうか?

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